伊勢海老で始まる食欲の秋

こんにちは!

移住サポーターの稲田みのりです。

前回のブログでは、夏ならではの海の家バイトを経験していましたが、季節は変わり大分秋らしくなってきた10月中旬、私の住んでいる外浦区では【伊勢海老漁】が解禁となり、今度は毎朝6時からご近所さんの海老網の手間(お手伝い)に行き始めたのでそのお話を!

海老網の手間とは、一晩海の中に仕掛けた海老網を早朝に漁師さんが引き上げるので、かかっている伊勢海老や魚や海藻、その他ゴミなどを網から外す作業です。網の目は細かいのに海老や魚は大きいし、海藻は絡まりついているし、手先を器用に使わなくてはいけないのでなかなか大変ですが、おばあちゃん達はみんな「手先使うとボケなくていいよ〜^^」と作業しながらとても楽しそう。そして、あくまでも”手間”なのでバイト代などは一切発生しません。ですが、伊勢海老漁はこれから半年間、多いと月に20回ほどあります。なぜみんな早朝から海老網の手間に行くのか?すごく気になっていました。

そして移住3年目の今年、ついにその”手間”のお声がかかり、朝眠たい目を擦りながらもいつも良くしてもらっている近所の漁師さんのところへ行くと、、、、そこにはプライスレスな温かいおもてなしがありました。

ご近所の漁師さんとお手伝いさん達。みんなとても良い方ばかり。

網で取れた魚や伊勢海老を分けてもらえることはもちろんですが、他にも美味しい手作り弁当がついていたり、畑で採れたお野菜を大量にくれたり。さらに、さっきまで眠かったことも忘れちゃうほどのおしゃべりとみんなの笑顔がとても印象的です。そして、”手間”にくる人たちは、終わっていない海老網のお家を何軒も回っていき、サクサクと作業を終わらせていきます。早朝から朝9時頃までかかることもありますが、終わるとみんな笑顔で去っていきます。

朝獲れ伊勢海老いただきました。

春夏秋冬、季節ごとの仕事やお手伝いをすることで、今までよりもっと、肌で舌で季節を感じるようになりました。

網にかかった魚やタコもご馳走です。

みんなで助け合いながら同じ作業をして、笑顔で1日を始める。そこには都会でも海外でも見たことのない、海の集落ならではの温かい風習がありました。溶け込まないと「朝早いしめんどくさそう〜」ですが、溶け込めば「意外に楽しい!朝から心地よいな^^」です。地区によって様々な風習があります。まずは少しの好奇心から。ぜひ、楽しんで参加してみてはいかがでしょうか。